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手足口病は大人にも感染する!実際の写真付きで経過や症状を知ろう

手足口病は大人も感染する

手足口病は大人もかかる病気です。

このページでは、手足口病の詳しい症状と対策をお伝えしていきます。

まだかかっていない方も、今後2回目を心配している方も3分で予防する知識が手に入ります。

目次

手足口病とはどのような病気か

子どもを中心に夏に流行する病気です。

感染者の9割以上は5歳以下の乳幼児が占めています。

主に、口の中・手足に水泡性の発疹が出ます。

国立感染症研究所によると3~7日のうちに水膨れや発疹が消えるとされています。

症状は様々ありますので、後述して丁寧に説明していますので最後までご覧ください。

国立感染症研究所のデータ
2021年報告数上位5位は、佐賀県、宮崎県、長崎県、大分県、熊本県です。

手足口病の基準

手足口病は5塁感染症に定められており、手足口病だとされる基準は次の通りです。

診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ、以下の2つの基準を満たすもの。

  • 手のひら、足底または足背、口の中に出現する2~5mm程度の水疱
  • 水疱は痂皮を形成せずに治癒

上記の基準は必ずしも満たさないが、診断した医師の判断により、症状や所見から当該疾患が疑われ、かつ、病原体診断や血清学的診断によって当該疾患と診断されたもの。

原因となるウイルス

病気の原因となるウイルスは以下のウイルスです。

  • 主にコクサッキーウイルスA6
  • コクサッキーウイルスA16
  • エンテロウイルス71(EV71)
  • コクサッキーウイルスA10

難しいのですが10種類以上あるようです。

今年はこのウイルス、昨年はこのウイルス・・・と流行するウイルスが変わります。

感染経路

  • 飛沫感染(つばから目の粘膜や口に入って感染)
  • 接触感染
  • 糞口感染(便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染する)

夏の病期に乳幼児が多い理由は、子ども達同士の生活距離が近く濃厚接触になりやすいのです。

特に保育園や幼稚園など手足口病の患者が発生した場合には、集団感染が起きやすくなります。

潜伏期間は、3〜6日くらいです。

乳幼児では原因となるウイルスに感染した経験のない者の割合が高いため、感染した子どもの多くが発病します。

子どもから大人へ感染することもある

自身のお子さんがかかり、そこからもらうというパターンが大人では一番多いようです。

しかしお子さんのいない大人でも、公共交通機関や仕事で感染する可能性もあるのです。

大人の手足口病の方が症状が出やすく強いという傾向があります。

 

女性は生理後にウイルス活性化が起きる可能性がある

生理は、実はウイルスの活性化を促す誘発因子の一つとされています。

生理は避けようがないので仕方がないのですが、

生理のときは十分休養を取るなど、いつも以上に体をいたわり、

無理のない生活を心がけてください。(サワイ製薬

手足口病の後遺症・重症化

まれに以下のような症状の報告があります。

  • 髄膜炎
  • 小脳失調症
  • 脳炎などの中枢神経系の合併症
  • 心筋炎
  • 神経原性肺水腫
  • 急性弛緩性麻痺

特にEV71に感染すると他のウイルスによる手足口病と比べ、

中枢神経系の合併症を引き起こす割合が高いことが明らかとなっています。

国立感染症研究所
重篤化したケースもありますので、何かおかしいことがあればすぐに受診をしてください

1度かかってもまた手足口病になる

一度かかれば免疫ができて、終生免疫を得られるような感染症もあります。

しかし、手足口病は何度もかかります。

原因は、手足口病の原因となるウイルスが10種類以上あるからです。

1度かかったウイルスの免疫を獲得しても、別のウイルスの手足口病に罹患してしまう可能性があります。

手足口病の具体的な症状

初期症状

 

感染してから3~5日後に、口の中、手のひら、足底や足背などに2~3mmの水疱性発疹が出ます

厚生労働省

風邪の前触れのような症状、口内炎、手足のうっすらした発疹、口の中が痛い、全身がだるい、関節痛など夏にこのような症状がみられたら手足口病の症状である可能性があります。

男性の口コミ
ピリピリした痛みが手足にありました

症状

通常のCA16およびEV71による手足口では3~5日の潜伏期をおいて、口腔粘膜、手掌、足底や足背などの四肢末端に2~3mmの水疱性発疹が出現する。

国立感染症研究所

熱は高熱ではなく、48時間以内に解熱することがほとんどです。

熱が出てから1-2日以内に、舌、口の中の上側や頬の内側などの口の中の粘膜に発疹ができます。

やがて発疹が水泡になり、潰れて潰瘍にることが多いです。

発疹・水膨れ

口の粘膜や手足のような皮膚の柔らかい部分を中心として水膨れのような発疹が出てきます。

まれに肘・膝・臀部にも症状が出現します。

大体は口の中の病変がみられた後、手のひらや足の裏に発疹が出現します。

お尻や陰部にみられることもあります。

口内炎になり、炎症が痛くて食事が摂れないこともあります。

口の中の水疱に直接塗ることのできる軟膏や貼るタイプのものがあります。

発熱

発熱症状は約1/3の患者にみられますが、あまり高くならない傾向があります。

38度以下のことがほとんどであると報告されていますが、

まれに高熱に発展する患者がいます。

子どもが解熱剤を使用しても機嫌が悪かったりぐずることが多いようであれば、

早めに小児科を受診してください。

痛み

口の中の病変により、痛みが伴うので、飲食を摂ることがつらくなります。

そのため、注意しないと脱水症状になりやすくなります。

かゆみ

かゆみに対して抗ヒスタミン薬が使われます。

塗り薬と飲み薬があります。

爪・皮がむける

コクサッキ―ウイルスA6感染の場合、手足口病の症状が消失し1か月以内に一時的に手足の爪の脱落を伴う症例も報告されています。

経過は個人差がありますが、自然に治ります。

 

ヘルパンギーナとの違いは?

手足口病では口の中以外に手や足に発疹が見られますが、

ヘルパンギーナでは手や足に発疹はできません。

手足口病ではみられる発熱は37~38度のことが多く、

微熱であったり発熱しない場合もあります。

一方、ヘルパンギーナでは39~40度の高熱が突然出ます。

手足口病では、手足に発心があり見た目は辛そうですが熱は高くなく比較的元気な子が多いです。

対してヘルパンギーナは熱も高く子どもも辛そうです。

手足口病にかかってしまったら

基本的には、対症療法で良くなることがほとんどです。

ですが、口の中の痛みで水分がとれず、脱水になる場合があります。

  • 高熱が出る
  • 発熱が2日以上続く
  • 嘔吐する
  • 頭を痛がる
  • 視線が合わない
  • 呼びかけに答えない
  • 呼吸が速くて息苦しそう
  • 水分が取れずにおしっこがでない
  • ぐったりとしている

などの症状がみられた場合は、すぐに医療機関を受診します。

日常生活

入浴

唾液や便からうつるため、一緒にプールやお風呂に入れば、時期によっては感染する可能性はあります。

子どもを入浴させなければいけない場合、発病間もないころなどの入浴は家族の最後にさせましょう。

湯船に長時間浸かり温まると発疹にかゆみが出ることもあるため、長湯は禁物です。

外出

自分で食事を食べる体力・状態になる(熱が下がる)までは病院以外は控えます。

外出の目安は症状が落ち着いてから主治医に確認後に行いましょう。

食事

喉や口の中に痛みが出るので、柔らかく、刺激の少ないプリンやゼリーなどを食べるようにしましょう。

口の中を刺激する食べ物は避けましょう。

脱水症状を起こさないために注意することが大切です。

排泄

治った後でも、比較的長い期間、便などからウイルスが排泄されることがあります。

また、感染しても発病はせず、ウイルスを排泄している場合があります。

このため、通常の感染症のように発病した人を長期間隔離することは現実的ではないとされています。

病院受診後の治し方

対症療法を行い自然に症状が治まるのを待ちます。

熱があれば解熱剤、痛みがあれば痛み止め、痒みがあればかゆみ止め。
手足の発疹は通常、かゆみを伴うことは少ないので、解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン:カロナール)だけが処方されることも多いです。

かゆみやの中の痛みがひどい場合は症状を抑える薬であるヒスタミン類を処方されることがあります。

ステロイド塗り薬は一般的に手足口病には処方されません。

免疫を抑え、ウイルスの活動を元気にさせてしまい悪化させる可能性があるためです。
炎症がひどい場合や口内炎など限定的に使われる可能性はありますので医師の指示に従いましょう。

原因がウイルスなので、抗生物質は効きません。

 

妊娠中の女性が手足口病になってしまったら

妊娠中に手足口病に感染しても、手足口病そのものが胎児に影響を及ぼすことはないと現在考えられています。 

手足口病自体が、胎児に影響を与えることはほぼないと考えられますが、

数少ない報告によると、子宮内胎児死亡や流産の報告例が数例のみあります。
胎児奇形の報告はありません。

佐野産婦人科医院

高熱が何日も続くと、手足口病に限らず胎児に影響が出る可能性があります。

妊婦に使用できる薬が限らることも原因の1つとされます。

消化が良く栄養の高い食事と睡眠で快方に向かうように体調を整えましょう。

手足口病後の予防接種は治療後2週間後が目安

手足口病は免疫学的に大きな問題となることは通常なく、回復すればワクチンの接種が可能になります。

治療後約2週間の間隔が目安となります。

集団生活はいつからできるのか

インフルエンザや他の感染症のように数字での明確な取り決めはありません。

学校で予防すべき伝染病に含まれていないことや、

症状から回復してもウイルスは長期にわたって排泄されるため症状がひどいときのみ登校停止をしています。

比較的軽症であることから学校や幼稚園・保育園の集団としての問題が少ないとされます。

よって、流行阻止という目的ではなく患者本人の症状や状態によって小児科医の判断に委ねられます。

登園・登校の目安

「発熱や口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく普段の食事がとれること」

発熱や喉の痛みで食べ物が食べられないときは登園・登校はできないということですね。

手足口病への予防

基本的には軽い症状の病気であるとされるため経過観察を含め、

症状に応じた治療となります。

手足口病にワクチンはない

手足口病には有効なワクチン現在のところありません。

また手足口病の発病を予防できる薬もないことから感染を防ぐことが重要です。

感染経路を防ぐ

手足口病は基本的には飛沫感染です。

かかった人の唾液などが口の中に入らなければ感染を防ぐことができます。

  • 咳やくしゃみでおこる飛沫(飛沫感染)
  • 水疱の内容物や排出した便に含まれるウイルスが手を介し感染(経口・接触感染)

予防には手洗い・咳エチケットが有効です。

集団生活ではタオルの供用を避けて、

オムツの交換は排せつ物をきちんと処理しましょう。

日常生活で防ぐ

毎年夏を中心として発生し7月下旬に流行のピークを迎えます

世界中でも日本と同様温帯地域で発生しますので、海外旅行の際も気を付けてください。

マレーシア、台湾、中国、カンボジア、ベトナムなどでは、近年、EV71による手足口病の大きな流行が報告されています。

 

子どもからの感染を防ぐ

予防するには、かかった子どもの看病をする際に感染しないように

  1. 十分気をつけること
  2. 免疫力を高めること

が重要になります。

具体的には、親も健康を心掛ける・オムツの適切な処理などが挙げられます。

まとめ

手足口病には特効薬はなく、安静にしているしかありません。
高熱が出て心配する気持ちはありますが、安静にして経過を見守りましょう。

あらゆる症状がひどくなってきた場合、神経性の疾患につながる可能性や重症化する可能性がありますので受診をおすすめします。

口内の発疹のため、食事もなかなかできない状態になるので、痛み止めを使いつつ水分・栄養補給をしましょう。

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